首都圏ではバブル期を超える不動産価格の高騰がおきています。
新築の価格が高くて買えないため、近年では中古物件の成約数が新築を超えました。
私も中古戸建を買った中の一人です。
今回はリノベーション工事費用を抑えるために私が行ったことを紹介していきます。
物件を手に入れる方法については別記事で書いておりますので、こちらも是非参照ください。
リノベーション費用を抑えるために
見積は3社以上からとる
リノベーションはまず、工事業者を決めるところから始まります。
この会社のコンセプトが好き!とか、どうしてもこの大手業者でやってもらいたいというのがあれば別ですが、見積は必ず3社以上からとりましょう!
可能であれば5社くらいが理想ですね。
会社の規模としては大手、中堅、地元業者がそれぞれ1社づつ入るくらいがいいと思います。
1社からしか見積を取らないというのは価格は業者の言いなりになってしまうので、絶対にNGです。
一般的に言われる会社規模別の特徴は下記です。
大手はやはり会社としての仕組みがしっかりしている分、品質・保証などが手厚くなってますが、やはりネックなのは価格です。
工事に携わる人間だけでなく、設計・調達・営業など人員が多い分、それだけ価格に反映されます。
その反面、地元業者の価格の安さはやはり魅力的ですし、品質の良い業者もたくさんいますので、そういう業者を見つけるのが、リノベーションを成功させる秘訣ともいえるでしょう。
ざっと系列ごとに業者をリストアップしましたので、参考にしてください。
可能なら各ジャンルから1社ずつ取るのがよいでしょう。
大手ハウスメーカー系は戸建住宅建設もやっているので、工事のノウハウもたくさんありますし、工事後の保証などもしっかりしているので安心できる反面、コストは高くなります。
家電量販店系は価格は安いです。特に家電メーカーとの繋がりがあるので、キッチン・トイレ・UBなど設備機器の調達では安さを発揮します。
リフォームと合わせてエアコン・テレビ・洗濯機などの家電も買えば割引も大きくなるというメリットもあります。
近年、家電量販店はリフォーム事業に力を入れており、2018年のリフォーム売上高TOP10にエディオンが入っているほどです。
ホームセンター・スーパー系も価格は安いです。またキッチンなどもプライベートブランドのものもあったりしますので、LIXIL・クリナップ・Panasonicなどと比べても価格は抑えられております。
最後に地元業者です。リフォームを行う場所の近くで展開しているところを探しましょう。どこに頼めばよいかわからない場合はリフォーム業者検索サイトがありますので、活用してみてください。
ただ地元業者は価格は安いですが、会社のバックアップが弱いので、不具合が起こった時が心配です。口コミ、実績の多さなどをしっかり確認しましょう。
一番重要なのは見積依頼で現地にきた担当者の対応です。依頼に対して迅速な対応してくれるか、質問への受け答えは的確か、丁寧な態度かなどをみましょう。
リフォームは引き渡して終わりではありません。住み始めてからも不具合など発生したら対応してもらう必要があるので、信頼できる業者選びを心がけましょう。
業者を探すのが面倒という方はリフォーム業者への一括依頼サイトなどもあるので、活用しましょう!
<見積比較サイト>
ホームプロ
リノベる
どうせ依頼するならハピタスなどのポイントサイト経由でポイントも貰いましょう。
自分で調達できる物は自分で購入
工事金額は大きく分けて材料費、労務費の2つから構成されています。
材料費は床材、クロスなど材料そのものにかかる費用、労務費はそれを設置する職人さんのお給料です。
通常はリフォーム業者が材料を手配し、それを職人さんに設置するよう指示して施工するのですが、リフォーム業者が手配するとそこにリフォーム業者の経費が乗っかってきて高くなりがちです。
そこで材料は施主支給という形にし、自分で手配することでリフォーム業者の経費を節約することが出来ます。
実際に楽天やアマゾンなどで購入できるものもたくさんありますので、できる限り自分で手配しましょう。
今回は私が実際に自分で調達したものを下記していきます。
①トイレ便器
【業者見積】TOTOピュアレスト(¥135,000) → 【楽天で購入】PanasonicアラウーノSⅡ(¥75,000)
▲¥60,000×2=▲¥120,000
②ホスクリン
【業者見積】(¥25,000) → 【楽天で購入】(¥19,000)
▲¥6,000×2=▲¥12,000
③タオル掛け
【業者見積】(¥6,000) → 【楽天で購入】(¥2,500)
▲¥3,500×2=▲¥7.000
④カーテンレール
【業者見積】(¥7,500) → 【楽天で購入】(¥2,500)
▲¥5,000×6=▲¥30,000
合計で▲¥169,000となりました。
ここで注意しなければいけない点が2つあります。
1) 工事の進捗に合わせて納入する。
工事予定よりも早く入れると置き場に困りますし、遅くなると後に控えている工事も
遅れるため、工事全体の工期が延びます。
納入時期は施工業者としっかり打ち合わせしましょう。
2) 自分で調達するものは契約前に合意しておく
我々が自分で調達することによって、工事業者は売り上げと利益が減るので嬉しくはありません。契約後に変更すると契約金額も下がり、あまりいい顔はしないので、契約前に合意しておきましょう。
後から施工できるものは別業者へ依頼
リフォーム業者はそれぞれ得意分野があります。
例えばパナホームならPanasonic製の建材が安く手に入りますし、家電量販店ならガス給湯やエコキュートなどが安く手に入ります。
大手ハウスメーカーなら大量購買をするので汎用品のキッチン・UB・洗面などが安く入ったりします。
しかしながら得意分野でない工種・製品に関しては極端に金額が高くなったりします。
そこで金額が高いもので後から設置できるようなものは、別の業者にお願いすること考えましょう!
私の場合は、下記を別業者に依頼しました。
①畳(6畳)
【業者見積】¥150,000 → 【地元の畳屋】¥100,000
▲¥50,000
②エコキュート
【業者見積】¥980,000 → 【エディオン】¥530,000
▲¥450,000
エコキュートは大きいですね。この2つだけで▲¥500,000
正直どうなればこの価格差になるのか信じられません。
リフォーム業者の言い値になりがちなので、この辺はよく検討しましょう!
価格交渉
できるだけ減額項目を決めた後は、最後の価格交渉です。
価格交渉は2STEPでいいと僕は思ってます。
1) 「競争相手といい勝負なので、もう少し下げられないか」とお願いする。
断トツに安い1社があったとしても、その業者には競合相手がいることは伝えましょう。
2) 1)で値下げに応じてきても来なくても、「●●円ならお宅に決める」と伝える。
正直これは結構ききます。
業者からすれば値下げすれば確実に契約できる訳ですから、真剣に検討してくれます。
但し、あまりに大きい値下げ金額だと、流石に応じてはくれないので、3~5%くらいが良いかと思います。
2)’ 2)でも値下げをしてくれない場合は値下げではなくオプションを追加してもらう。
施工業者からすると値下げは売上が下がるので、基本したくありません。
しかし、オプションの追加であれば無料で応じてくれることもあります。
30万円の値引きより、30万円のオプションを無料で行うほうが業者にとっては良いのです。
実際にうちの場合は、玄関収納とキッチンのグレードアップ(計40万円)を無料で実施してもらいました。
私の工事見積結果(参考)
競争見積結果
私の場合は5社から見積を取りました。
※大手(S不動産)は明細がないため、工事費は最後にまとめて入れてます。
意外にも安いであろうと想定していた地元業者が大手並みの金額だったことには驚きです。
よくよく聞くと今回、耐震補強工事をしたのですが、地元業者は社内に設計者がおらず外注になるため、その分高くなるとのことでした。
さらにうちの家は窓が多く、全てやり替える見積もりにしていたのですが、新規窓の調達には地元業者は弱いようです。
こういったところでは大量に調達できる大手のほうが有利のようですね。
しかしまあ、見ていただいたらわかる通り、各項目の金額が業者によってかなりバラつきがあります。
こういったところも初心者には査定が難しい要因になっているかもしれません。
価格交渉結果
オプションサービスも入れると単純に200万円ほど下がりました。
自分で手配したり、別業者に頼んだり、手間は増えますが、その分安くなりますので、
少しでも節約したいという方は参考にしてください。
最後に -リフォーム業者とは良い関係を築きましょう‐
大抵の方が一生に一度の買い物になると思います。
大切な財産、長く住む家ですので、トラブルのない様にリフォーム業者とは良い関係を築きましょう。
大金を払っているのだからと横柄な態度を取らず、誠意ある接し方をすることを心がけましょう。
相手も人です。偉そうなことや無茶なことばかり言って、相手の機嫌を損ねると思わぬ形で返ってきます。(中には施工不良なんてことも・・・)
また、いい関係を築いておけ多少の追加工事でもサービスで行ってくれたりもします。
工事中たまには現場に行って、職人さん達に飲み物の差し入れをするのもよいでしょう。
ちょっとした心配りが良い家を作ることにもなります。
もし、見積査定の方法が分からない、教えてほしいという方がいらっしゃれば出来る限り協力します。
コメント欄まで連絡ください。